生還

人妻サイトの会員の人妻と、先日会って来た時の話です。実は私は友人の代役どして、会って来たのです。友人が強く頼み込むので、最初は渋々でした。「アダルトSNS人妻サイトの約束なんて、ドタキャンすれば良いじゃないか」。これが私の当初の本音でした。

ところが友人曰く、「自分の勤務先の役員が相手なんだ。だから断れない」などと言い出したのです。人妻サイトで偶然知り合った相手がそうだったとかで、社内の力関係もあって逃げるに逃げられないんだとか。そんな友人は突然の海外出張へ飛んで行ってしまい、それっきり連絡もつきません。私の手元には、人妻サイトのアドレスとその人妻の最低限の情報だけが残されたのです。仕方なく、指定先のレストランへ行く事になったのです。

私が着いた時、既に人妻は着席していたのです。挨拶の言葉も見つからぬまま、私も着席しました。すると人妻からは、人妻サイトで知り合ったとは思えないような上品な言葉が発せられたのです。「突然で驚かれた事でしょうネ。おかしな事をお願いしてしまい、ゴメンなさいネ」って。私はただ「いえ」と一言返すのがやっとでした。それでも彼女は静かに微笑むと、食前酒に手を伸ばしました。

何とか食事タイムを過ごし、食後のコ-ヒ-を口にしながら、「この後もご一緒頂けますよネ」と言われたんです。流石に上品な口調と立ち振る舞いの中に、なんだか恐怖すら覚えた私は、彼女が洗面所に席を外した際に、会計を済ませてここから逃げようと思ったのです。しかし既に支払いは済まされていて、そんな逃げ道も塞がれていたのでした。

結局、タクシ-一流ホテルの高層階の部屋へ、そのご婦人と一緒に。とにかく何とかその場から逃げかえる事だけを必死に思案しました。そこでル-ムサ-ビスでワインを注文してもらい、1人で必死にボトルを空けたのです。とにかく酔った勢いに任せる事しか、思い浮かぶ選択肢が無かったのです。

ようやく自分の家に辿り着けたのは、明け方近くでした。自身の部屋のベッドに倒れ込んだ時、「生還」なんて2文字が頭を過ぎりましたネ。

2011年10月12日

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